祝福の鐘の音は、桜色の風と共に
【ブランド : すたじお緑茶 】
まだ幼いころ、母親を失った秀治。しかし、秀治は父親とともに、貧しいながらも幸せに暮らしていた。だが、父親は生活費を工面するために借金を重ねていて、ついにはとても返すことのできない額になっていた。二人は夜逃げすることを決意する。そんな二人の前に現れたには、母方の祖父、源三。秀治の母親は名家の令嬢で、父親とはピアノのレッスンで知り合った。そのまま二人は惹かれあい、祖父の反対を押し切り、駆け落ちをして結婚していたのだ。激昂した祖父は母親を勘当し、別の子供に家を継がせようと考える。しかし、男子は生まれず、婿養子を迎えるしかないと考えていたところ、秀治の存在を思い出した。祖父は父親の借金を肩代わりする代わりに、もう一人の孫である従妹のまりあと結婚し、家を継げと言う。しかし、肝心の許婚であるまりあが、そのことを猛反対。秀治も、こういうことはお互いの気持ちを尊重して決めることだと抗議。ならばと、祖父は秀治に一年の猶予を与えることに。それまでに自分の納得する婚約相手を見つけてくるか、肩代わりしてもらった借金を返済するか。借金はたった一年で返済できる額ではない。よって一年以内に祖父が納得する相手を見つけるしかない。そして、秀治は祖父が理事長を務める名門南桜丘学園へと通いながら、祖父の納得のいく嫁探しを始めることに……。
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【ブランド : Lass 】
主人公・稜祁恂(たかぎしゅん)は幼い頃から、いつも故郷を取り囲む石壁の向こう側を思い、町に敷かれた一本の線路の先にあるトンネルの先を夢見てきた。何度か確かめる機会はあった。しかし、いつも病気や家庭の事情で妨げられ、故郷から一歩も羽ばたけずにいた。そしてあまり多くを語らない稜祁恂が、ついに不満の言葉を口にし始めた時――。三年間在籍した惺鳳館学園を卒業して、進学を決めた彼は町を出ることになった。いともあっさりと。彼自身が驚いたほどに。そして――新しい一年が瞬く間に過ぎ去り、彼が二度目の春を迎えようとした時、母から一度帰ってくるように電話があった。理由は、子供の頃からずっと参加してきた故郷の祭り――『星鴻祭』。代々、彼の家は祭りのための道具を管理している。さらに今年の『星鴻祭』は例年とは異なり、特別な形式らしく規模も大きい。詳しく聞けば、彼の妹の祥那も祭りの重要な役――神楽を舞う巫女の一人として選ばれたらしい。そして妹と同じよう巫女として選ばれた幼なじみ・澳城迪希。「今年、巫女さんでがんばっちゃうから、ぜーったい一緒に帰りましょうね!」下宿先の面倒を見てくれた彼女の有無を言わさない笑顔に、彼は快い返事を返すしかなかった。――故郷へと戻る道の上、見覚えのある壁面の傷が過ぎた。もうすぐトンネルは終わってしまう。そしてふと彼は、故郷へ帰ることへの自分自身の理由がないことに思い至り、不安を感じ始める。トンネルの先には、何もなかった。石壁の向こう側には、何もなかった。ただ、自分の新しい生活が始まり、それがずっと続いていくことに驚き、何かを失う感覚を味わった。町を出た事実だけが手元に残っただけ。……それでは町に戻ること、自分の生まれ育った町――あれだけ羽ばたいて飛び出したかった場所は、一体どんな意味があったのか?自分なりに答えを出そうとして――急に車内に光が差し、稜祁恂は世界の全てが明るくなったように感じる。「恂ちゃん、久しぶりに戻ってきたね」不意に、昔から変わらぬ、幼なじみの優しげな声が聞こえた。彼は、その声がどこか暗い場所へ落ちていこうとした自分の心を救ってくれたような気がした。――彼らの故郷・佳城市を走る京海線の列車が駅に着くまで、もう十分と掛からない距離にあった。
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【ブランド : ALL-Time 】
――春に入ったばかりの3月。進学、就職と誰もが新しい人生のスタートを目の前にしているこの時期に、秋山美男だけは明日が見えないでいた。せっかく教員免許を取ったにも関わらずどの学園にも採用されず、他の就職先も見つからない。そんなヘタレさにとうとう愛想を尽かされ、4年間付き合い続けた恋人・梅宮小枝子に別れを告げられてしまう。これらだけでもすでに大ダメージなのだが、彼の不幸はまだ終わらなかった。突如、目の前に現れた、皐月組組長の一人娘・皐月芽依。彼女の口から、双子の姉・秋山美鳥が巨額の借金を借りておいて失踪したという事実を告げられる。自分と違い、すでに名門・月影学園への赴任が決まっていたにも関わらず。ヘタレだが、優しい性格の秋山美男。彼は考えた末、そのうり二つの容姿を利用して、姉に化けて学園に赴任することを決断する。姉に代わって借金を返すために。そして、姉が戻ってきた時いつでも彼女を元の生活に戻れるようにするために。そんな行動も、姉の計算のうちとも知らずに……。そして美男は1週間の猛特訓を経て、誰が見ても姉が間違うほどの女装に成功したのだった。そして始まった学園生活。神はまだまだ彼に試練を与え続ける。自分と同じく新任教師として、かつての恋人・梅宮小枝子が赴任してくる。さらに、ヤクザの娘・皐月芽依が月影学園の生徒であることが判明する。そして、トドメは自分を敵視するクラス委員長に、女装がばれてしまう。次から次へとやってくる受難の数々。しかし、もう後に引き返すわけにはいかない。秋山美男は、秋山美鳥として、教職を全うするべく奮闘するのだった。
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